FC2ブログ
シェルターには 被災猫・老猫・病気や障害のある猫達100匹が、ボランティアさんの温かい手でお世話され暮らしています。 救えるのは皆の愛!救済活動を応援して下さい。ボランティアさん、募集中!
 宮島地域シカ対策協議会先生各位    
2008年06月14日 (土) | 編集 |
宮島地域シカ対策協議会先生各位             平成20年6月15日

                             宮島の鹿を救う人道支援の会

                                  犬猫救済の輪





              宮島市街地の鹿についての当会の考え方



協議会にご出席の皆様には、大変、お世話様でございます。

私どもは、世界遺産宮島の鹿におきている事態に関して、全国の国民から寄せられる心配の声を代表いたしまして、ここに、標記の件についてご提案をさせていただきたいと存じます。ご多忙の折、恐縮ではございますが、ご一読の上、ご検討賜りますようお願い申し上げます。



私どもは6月9日付けで広島県環境県民局様宛に、以下のようなご提案をさせていただきました(資料1)。

  (1)保護管理の中心的役割をになうため「財団法人 奈良の鹿愛護会」をモデルとした組織をたちあげる。 

  (2)頭数コントロールが必要であれば、現時点でも野生動物に試みられている去勢不妊手術、インプラント避妊法、パイプカットなどの方法を用いる。



提案は市街地の鹿を山へ帰さないことが前提です。広島大学の報告(資料2)にもありますように、貴重な林の食害などの深刻な自然破壊や、実際に鹿たちが山へ帰りあぐねている現状を考えると、山へ帰す方策には問題があります。

また、鹿に出会うのを楽しみに宮島にやってくる観光客のためにも、適切に管理された鹿たちの存在は必要であると考えます。

ただし、市街地の鹿たちが、住民に公衆衛生上の被害をもたらしていることは、看過できることではありません。糞尿や侵入など、鹿から発生する不都合を早急に解決することが、宮島の住民の生活を守るために必要だと思います。不衛生な放し飼いは住民に健康被害をもたらすだけではなく、観光客の食べ物をねらっての事故にも細心の注意を払わなければならないと思います。世界遺産となった以上、外国からの観光客も増え、損害賠償問題も発生するおそれがあります。

今や、鹿達を、一定の場所で、組織的に管理することが求められていると思います。

野生動物である鹿を人為的に管理することに抵抗があるかもしれませんが、奈良の春日大社の神鹿裁判では、鹿による農作物被害に対する賠償を求める住民に、奈良地裁は春日大社および奈良の鹿愛護会の「所有責任」を問い、賠償金の支払いを命じる判決を出しております(資料3)。何か問題が起きて、法律上の裁可が下るとすると、当然、宮島でも、この前例から、人為的にきちんと保護管理することが求められる結果になると推測されます。歴史的、慣行的に奈良のケースと極似していますので、この判決をふまえ、今から、宮島の鹿を責任を持って管理する「保護管理者」(組織)を決めておくべきだと思います。仮称「宮島の鹿愛護会」のような組織は、行政をはじめ、歴史的、経緯的にかかわりの深いところ(大願寺、厳島神社など)や地元自治会や観光協会などの住民組織などが先導して、獣医師会、自然保護団体、愛護団体、ライオンズクラブなどや企業等、幅広く組織に参加してもらい、責任と財政を分担していく方法がふさわしいと思われます。



また、私どもは頭数コントロールの必要があれば、不妊措置によるコントロールが良いのではないかと考えております。

野生動物に不妊措置を施すことの議論はあろうかと思いますが、先に述べましたように、宮島市街地の鹿は野生であっても、春日大社の鹿同様、人為的に適宜保護管理すべき存在といえます。

また、昨今では野生動物であっても、大分県高崎山の繁殖しすぎたサルにインプラント避妊法、北海道円山動物園のエゾシカにパイプカット、千葉県のアライグマには不妊去勢手術が行われております(資料4)。外国の例ではインドで増えすぎたサルに不妊措置を施しております(資料5)。これらの事例からも、鹿に対する不妊措置は十分検討に値すると存じます。何よりも早期解決が期待できます。

尚、私どもは、必要に応じて、不妊措置のために、獣医師を派遣する用意もございます。



最後に、全国から寄せられた嘆願書には、世界遺産宮島と宮島の鹿を心配する人々の真剣な気持ちが寄せられております(資料6)。どうか人々の「声」に耳を傾けていただき、この問題の解決のためにご尽力賜りますようお願い申し上げます。






資料1



広島県環境県民局自然環境課                      2008年6月9日
谷村 課長様
                                  犬猫救済の輪 代表 結 昭子

宮島市街地の鹿に関するご提案

宮島市街地の約200頭の鹿について、関係各署様からの情報を総合的に考慮致しました結果、その保護管理方法を以下のようにご提案させていただきます。
ご検討賜りますようお願い申し上げます。

1) 市街地の鹿の保護管理の中心的役割をになうため「財団法人 奈良の鹿愛護会」をモデルとした組織をたちあげる。
  『奈良の鹿愛護会』 の概要、活動や組織、財源、施設設備などは別紙参照してください。
   ホームページ  http://naradeer.com/index.htm

2) 頭数コントロールが必要であれば、現時点でも野生動物に試みられている去勢不妊手術、インプラント避妊法、パイプカットなどの方法を用いる。

  パイプカットは北海道円山動物園の雄のエゾシカ全頭に行われています。 インプラント避妊法は大分県高崎山のサル、去勢不妊手術は千葉県でアライグマに用いられている方法です。
 尚、必要があれば、当会により獣医師の派遣などの援助をご提供することも可能でございます。


内容についての説明
1)奈良の鹿愛護会をモデルとした組織のたちあげについて
 *鹿の保護管理と鹿から発生する諸問題、被害を軽減することも目的に含まれれる。地元住民、 観光客とのトラブル、地元環境改善等、鹿の保護管理を通して、総合的に解決していくことが大きな目標となる。

 *組織の中心を担うのが誰かは、奈良愛護会を参照のこと。
  財政的、人的負担を軽減するためには、より多くの機関、グループに参加してもらう形がのぞましい。  県、市の文化財保護、教育委員会関連、環境関連の部署、県観光連盟、地元(市や町)、市長、町長、自治会、商店会、商工会議所、観光協会、獣医師会、 ライオンズクラブ、ロータリークラブ、ソロプチミスト、全国の動物愛護団体、企業等、全国の動物、あるいは野生動物保護団体、議員など、広く責任と負担を分担することが、効果的かつ息の長い活動に繋がる。
  賛助している奈良の機関から広島関連の同機関内団体へ協力を呼びかけてもらうことが可能。  (たとえば、奈良ライオンズから、こちらのライオンズへなど。より多くが参加することで、観光客や住民からのトラブル訴訟などにも、適切に、安心して対処できる。
2)不妊去勢措置について
 山へ帰すにも、山の食害等の問題もある。山へ帰っても、食物を見つけられないなら愛護上、批判を受けることとなる。市街地で頭数コントロールできるようにすれば、 将来的に、山の鹿が 増えて、問題となったときに、市街地へ誘導のうえ、数をコントロールする仕組みもできる。





資料2



広島大学大学院理学研究科
附属宮島自然植物実験所
宮島の紹介 より 一部抜粋させて頂きました。
4、宮島でのシカの被害
http://www.digital-museum.hiroshima-u.ac.jp/~miyajima/7sikagai/newpage2.htm

 宮島のシカの食害
 宮島では、最近になって特にシカの異常繁殖が目立ってきています。シカは、宮島にとっては宮島の紅葉とともに一種のシンボル的存在でもあり、観光客からも昔から親しまれてきています。
そもそものシカの宮島での数は、戦後宮島では数える位だったのが、大願寺境内で柵に入れて飼っていたのが繁殖し20~30頭になったころ柵を解除して自由にしたとのことである。その後の繁殖の勢いは止まらず現在に至っています。
シカは本来野生の草食動物であるにかかわらず、宮島という限られた島嶼部での食べものには限りがあり、数が少ないときにはそれなりにある程度バランスがとれていたのですが、今の現実を見るととてもシカが充分補食するだけの食料は満ち足りないないと思います。
特に宮島のシカは、確認している限りでは、生肉、生魚、海岸の漂着物の野菜果物等や、海草などその他人間が食べるものはすべて補食します。
以前は、シカは主に雑草・樹木の葉とか海岸の漂着物(特に野菜とか果物など)や観光客からの食べ物とかで何とか生息していました。
ここ1998年後半くらいからは、シカの食料バランスが崩れはじめ特に、2002年になってはもやは異常事態と思える程になっています。
 宮島でシカでの被害はもはや植物にとっても多大の被害をもたらし現在では再生不可能の危機的状況にまでなっています。
特にここ1998年後半から目立ったことを列挙すれば。
1.1998年前頃はテイカカズラ等のツル植物の樹皮を囓りかなりのダメージを受けた。
2.また直径2~3cm前後の幼樹で角を研ぐために小さい樹木が殆ど枯死された。
3.その後2年前は下室浜~大江浦間のコバンモチの樹皮を囓られかなり打撃を
  受けた現在枯死しているのもたくさんある。
4.草木の新芽を食べられ植物に多大の被害を受けている。
植物でも貴重な植物をことごとく食い荒らされている。
主な例をあげれば以下の通り
シバナ
 以前は大川浦、多々良潟、包ヶ浦、入り浜などにたくさん生息していたが現在は、包ヶ浦に数株残っているだけである。
ただしそれも防御ネットを張って保護されたものだけである。絶滅危惧種でもあり、今後絶滅の危険大、宮島自然植物実験所で絶滅しないよう1株(種子保存のため)育てている。その後、みやじま未来ミーティングの呼坂達夫氏や金山芳之氏及び広島保険協会の上田康司氏らの協力を得ながら防護ネットなどの保護対策をし増えつつある。
ミヤジマシモツケ
 宮島の植物でも特に貴重、以前は宮島の駒ヶ林周辺にたくさんあったが2年前に探したが全くなかった。現在は宮島自然植物実験所で僅かに育てている。挿し木をして増すことを考えている。シカの大好物である。すでに絶滅している。
コバンモチ
 温帯系の植物で宮島では、ごく限られた一部にしか生息していない。2年前からかなりの打撃を受けて宮島には86本あるが41本が鹿に被害を受け枯死したのも多々ある。平成15年2月に宮島パークボランティア及び森林管理事務所並びに宮島自然植物実験所との共同で86本に防護ネットをし保護した。今後自然に増えることは考えにくい。
ヤブツバキ
 今年は特に被害がひどく樹皮をことごとく囓っている。多々良でも道路沿いでのヤブツバキの被害状況を見られても殆ど全滅状態である。海側幅6m長さ120m間でも57本,山側幅10m間でも72本の9割以上が全滅である。今後も被害拡大
幼木及びシダ類の被害
 幼木は、角を研ぐために枯死し今後の植物の再生が不可能になりつつある。シダ類もウラジロ、コシダ以外のシダ類は被害甚大であり、復活不可能の状況である。
その他
 大元公園などはモミ、ツガなどの大木があり貴重な森林であるが新芽が育たず森林内の他の植物も全くなく将来は絶滅の一途をたどると思われる。これらを見ていると、宮島は鹿による被害で草花が育たず樹木も新芽が育たないことから鹿の敬遠する限られた植物だけが育つことになるであろう。

フンの被害
シカの被害は、植物だけにとどまらずシカから排泄されるフンも寄生虫による被害をもたらす。観光地の街中でのフン害や、宮島町内の公園及び包ヶ浦の自然公園も観光客や町民の利用できる状況ではなく、フン害により衛生上も悪く全く公園の機能を果たさなくシカの別天地のようになっている。
今後の対策は、害獣駆除としてシカを減らしていくことを早急に考えないと、もはや餌をやらないとか隔離するとかの対策では間に合わない状況まできていると思われる。
 宮島全島で現在何頭生息しているかわはっきりと把握できないが(おそらく500~600前後)、宮島だったらせいぜい100頭前後くらいで充分でなかろうか? 
観光客が宮島に来て、たまたまシカを見かけたことがあるとかの程度ならばどうだろうか?
 観光客から見れば残酷かもしれないが、現に島民は昔からシカの被害に悩まされており、現実に島に何年も住んでみなければ理解出来ないかもしれない。
 このまま放っておけば世界遺産でもある宮島は、台風による災害の他、シカによる被害により将来森林植生が変わってしまうであろう。貴重な弥山原始林もいつまで保持できるであろうか?



資料3



被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)




原告は鹿によって耕作物に被害を受けた奈良公園周辺の農民で、被告は宗教法人春日大社及び財団法人奈良の鹿愛護会である。
訴えの内容は、春日大社の鹿は天然記念物指定・被告による飼養により増加し、適正数をはるかに超え、甚大な鹿による農作物の食害が発生したため、その被害額、鹿害防止費用及び弁護士費用の損害賠償を請求したものである。判決は、慰謝料部分の請求以外をほぼ全面的に認容し、遅延賠償金を含めた支払いを命令した。判例は、野生生物の所有者責任についての最初のものとして注目された。




                         
資料4

高崎山のサル 10年で800匹に

[2008年05月27日 09:50] 大分合同新聞

 高崎山自然動物園のニホンザル生息数の管理などを検討している大分市は、避妊措置で出産を制限し、約十年かけ、現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした。二十六日開かれた市高崎山管理委員会(小野勇一会長)に提案し、了承された。同委員会は「この規模で避妊措置が実施されれば、全国で初めての取り組み」としている。
 計画では、雌の猿を毎年二十―五十匹捕獲、計約三百匹の背中にホルモン剤を埋め込むインプラント法の手術をする。ホルモン剤によって排卵や発情が抑制され、避妊効果は三―四年という。 
 手術は「健康で出産を経験した猿を対象にする」などとしたガイドラインに基づき実施。議会の了承が得られれば、最初の捕獲と手術は早くて来年九月から約一週間にわたって行う。
 同市は一九九七年から計百十二匹の猿に避妊実験を実施するとともに、猿が木の芽や果実などを食べて高崎山の植生に与える影響を調査。適正数を八百匹としていた。
 市役所で開かれた委員会で、委員から「観光のため人の都合で増やした猿を減らすのはいかがなものか。猿を増やしてしまった反省点などが見られない」といった意見もあった。
 小野会長は「森林や農作物への被害対策などを考慮し、人と猿が共生できる方法として受け入れることができる」としている。
 大分野生生物研究センターの菊屋奈良義理事長は「三十年間かけて増えた猿は三十年かけて減らすべきだ。急激に何百匹も減らす計画ではなく、十年かけて減らすのであれば、群れに対する影響も少ないので、一定の評価はできる」と話している。




資料5

2008年01月05日 07:35 発信地:ニューデリー/インド


【1月5日 AFP】インド北部のヒマチャルプラデシュ(Himachal Pradesh)州政府は、大規模な作物被害をもたらしているサルの個体数を抑制するため、無職の若者に訓練を行い、サルを数千匹捕獲して不妊手術を施させる計画を明らかにした。

 同州政府は農業従事者の不安を軽減するため、「臨戦態勢」でサルの不妊推進活動を行うと発表した。サルによる作物被害で農地を遺棄した者もいるとされ、昨年には数千人の農業従事者が州政府に対し、サル問題への対応を求めて嘆願活動を行った。

 同州政府の統計によると、州内には30万匹を超えるサルが生息するという。また、凶暴化したサルによる被害については、インドのほかの州でも懸念が高まっている。

 前年10月には、首都ニューデリー(New Delhi)の副市長が、襲撃してきたサルの群れを追い払おうとして自宅のテラスから転落し、死亡する事件が起きた。(c)AFP








川崎市動物愛護センター・幼ねこ譲渡嘆願書.pdf

banner_02.gif にほんブログ村 猫ブログへ d_01.gif
一日一回ポチポチッと動物愛護をすすめましょう。
 
★6月22日(日) 犬猫里親会
★シェルターの猫たち
★『犬猫救済の輪』

スポンサーサイト