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 「ツルちゃん、食べて」
2009年03月02日 (月) | 編集 |
ツルちゃん、どうした?
数日前までは元気だったのに食べなくなってしまったツルちゃん。
あまりにも高齢なのでいよいよ来るときが来てしまったのかなと見守るスタッフ。


このまま最後なら入院やケージに入れたりせずに今までのままにしておいてあげたい。
でも食べないまま1週間、このままでは。
何がしてあげられるのだろう。
脱水だけでもとってあげたら少しは楽になるだろうか。

結局、ケージに入れて病院に電話、先生に症状を話す。
「もうすごい高齢で、老衰だと思うけど、意識がしっかりしていて可哀そう。痛いとか苦しいといった感じでもないけど、膀胱がダラーンと下がっているのが気になるくらい。年令のせいかと思いますけど、あまりそういうの見たことないし、オシッコはでてます。そういう病気ってありますか。」

「膀胱ヘルニアってのもあるよ。」
「それは、、」
「腹空に穴があいてそこから膀胱や腸が出ちゃうんだよ。いつから?。連れて来なさい。手遅れになると死んじゃうよ。」

失敗だ。老衰とばかり思い込んでいた。ツルちゃん、ごめん。

ツルちゃんは、病院につくとすぐ手術となりました。
膀胱ヘルニア、それも、とても大変な状態で難しい大手術になりました。
ツルちゃん、麻酔に耐えられるか、祈るしか、じっと待つしかありませんでした。

手術が終わって、先生、「あー、難しかったなー。」
どれ程数をこなしてきたか知れない大ベテランの先生の口からそんな言葉を聞いたのは初めてでした。

緊張している私に先生は、「結さん、もし、こいつが死んだら先生のせいで死んだとか言うだろうな.そしたら、俺が、結さんが1週間も連れてこなかったから死んだんだ。可哀そうに。って言ってやるんだ。そしたら、結さん、私のせいで死んじゃったって泣くんだろうな。ハハ。」いつもの調子で冗談言って「やるだけやったんだ。明日、食べるようになるといいな。」と。

私の家のケージで回復を待つツルちゃん。麻酔はもう醒めているけれど、少しづつ元気になってくれるかな。頑張って、ツル。
CIMG3047.jpg
大きな子だったのに、痩せちゃった、ツルちゃん。体重3キロ、最初の半分だね。取り戻さなくちゃね。
CIMG3045.jpg
ツル、どう?お顔上げてしっかりしてきたね。食べられない?
すごい手術で、痛みもあるんでしょうね。
シーバばかり食べていたツルちゃん、でも、一粒も食べない。
ツルちゃん、食べて。体力がなくなってしまう。
CIMG3049.jpg
a/d缶をシリンジに入れての強制給仕、嫌がって抵抗するツルちゃん、上手く入らない。
手が動かないようにバスタオルで巻いて、無理に1回、2回、口に入れるけれど出してしまう。
ツルちゃん、お願い。一口飲み込んで。
3回目、「コクン」と。 ツルちゃん、確かに飲み込んだよね。こぼれてないもの。
よし、胃がびっくりしちゃうから、時間空けてまた食べてみようね。
頑張ろう、ツル。
CIMG3057.jpg
ツルちゃん、その後も強制給仕でふた口ほど飲み込む事ができました。
トイレは自分で入れました。早く、自力で食べられますように。


今日もまた、多摩川の猫が具合が悪いと・・・連絡が。
完全に食べなくなって3日目だという。河川敷の寒さは健康な猫にさえ過酷で、具合が悪そうと思ったらすぐ保護してやらないと寒さの中に一晩おいただけでも死んでしまう。
明日は、雪だとも、、、河原の冷え込みは私達にもきつい。
触れない猫でしたが、弱ってきて手で捕まえられました。

私達の救いは、いつでもどんなに状態の悪い動物でも良心的に受け入れてくれる病院が、先生がいることです。お金のことも、何も心配せずとにかく駆け込んで治療を受けさせてあげられます。
ツルちゃんの手術費用もおそらく通常の動物病院とは一桁足りない金額でした。
どれだけ助けられたでしょう。感謝しています。

今日の小さな三毛猫ちゃんも、どうか、助かりますように。





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