
2008年06月02日 (月) | 編集 |
2006年10月21日(土)
ああ、鹿たちよ、どうすればいい?
記 AMY CHAVEZ
おお、宮島!日本で最も美しい風景の写真が撮られている地。海に浮かぶ幻想的な鳥居、朱に染まる厳島神社、壮大な弥生(みせん)の山、そして、あの可哀想な鹿たち!
宮島を訪れた者は皆、厳島神社や大鳥居と同じように、鹿のことを覚えているだろう。おそらく鹿のいる風景は、日本でも、前記スポットの写真の次によく撮影されている光景だ。島中にうろうろしている「野生だが人馴れした」2000頭を越える鹿とともに、まさに宮島は世界最大のふれあい動物園と言っても過言ではない。
宮島の鹿はとても有名で、みやげ物屋はどこでも鹿の土産品を売っている。もっとも、バンビのような鹿はとてもかわいいから、誰もが愛さずにはいられない。そして、誰もがぼーっとしている時こそ鹿が盗みを働くチャンスなのだ。鹿はあなたのポケットまっしぐら。
フェリーの港を出て、さてどちらに向かおうかと宮島の観光地図を取り出す観光客の哀れ。すぐ近くで鹿の一群が注意深く物色している。まずは鹿の一匹が自ら観光客に近づこうとする――ご用心、ほら始まった!
鹿は意を決したかのように、静かだが自信満々な様子で観光客の方に闊歩していく。徐々に近づき、やがて――ヒュー!案の定、鹿は観光客の手から地図を奪いとって引き裂いている。
びっくりした観光客は、鹿が始終変わらずに自分と目を合わせながら、黙って地図をむしゃむしゃ食べ、やがて飲み込んでしまうのを落胆した気持ちで見守っている。これはチャーミングな光景だろうか? そしてお次は、観光客がまだ逃げないことに気づいた鹿が、彼のポケットめがけて歩み寄るのだ。
宮島観光協会は、彼らのウェブサイトで、鹿について観光客に注意を呼びかけている。「鹿が紙や布を食べるかもしれません。近づいてくる鹿に注意してください」と。続いて、大文字で「JRの乗車券はお取り替えできません」とも記載している。JRの乗車券が鹿たちの主食の1つであることがわかる。鹿たちがJRのスタッフではないだろうかと、怪しんでしまうが・・・。結局のところ、知る由がない。
鹿は布も食べるというのだから、おそらくJR職員の制服を食べてしまったことがあるのだろう。布を食べることについて、「鹿が身体からはぎとって食べることを決めたあなたのオニューのアルマーニのスーツのお取り替えについては・・・」までは、このウェブサイトにも書かれていない。
宮島において、紙やプラスチックのようにゴミが分別されていないことは、別段驚くことではないと思う。その代わり、分別されていないゴミは、鹿の胃袋――という同じ貯蔵所に入ってしまうだから。<
鹿の胃袋にはあらゆるものが入っている。可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないもの。多くの観光客の手からビニール袋が鹿の胃袋に送り込まれるが、彼らは鹿がそれをがつがつ食べるのを見守るのみ。可哀想な鹿たち。鹿たちの食べ物は「ゴミしかない」のだ。
いったい、何をもって、これらの鹿たちが神鹿(しんろく)、すなわち神の使いであるというのか。どうやら、彼らのメッセージはゴミくずらしい。それに、JRの乗車券。
宮島観光協会のウェブサイトでは、鹿についてこう教えようとしている。「鹿の胃袋は牛のように四つの部屋に分かれている」と。
おお、なんと、鹿たちは四部屋のアパート全部が空っぽになってしまうほどお腹がすいていたに違いない。あるいは、いったん食べてしまってからゴミを分別し、(可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないものと)胃袋の四つの部屋に貯蔵する能力が鹿にあるとでも言うのだろうか。
このウェブサイトいわく、木の葉は鹿が消化するには固すぎるそうだ。では、ひっきりなしに日本人観光客の手から与えられるプラスチックごみ(ビニール袋、ペットボトルのラベル、お菓子の包み紙など)を鹿はどうやって消化するというのだろうか。
この観光客の行為にはショックを受けた。今どき、私たち人間が鹿に何を教えているのか。ビニール袋やファーストフードの包み紙を食べ、それでも健康な暮らしができるというのか? 鹿を管理する団体や人々は、いったい何処にいるのだろう?
(鹿が神々から怒りのメッセージを伝えようとしているのか?)危険だからと角のある鹿に近づかないようにと観光客に注意する看板はたくさんあった。しかし、観光客に近づかないようにと鹿に注意する看板は一つもなかった。宮島に滞在すればするほど、私は鹿たちのために、「人間に注意」の看板を建てたい気持ちになった。大鳥居の前には、観光客と一緒にポーズをとるように訓練された一頭の鹿と観光客の写真を撮って稼いでいる写真屋がいた。
その後、私は、脇に麻酔矢をぶらさげていた鹿を見たという一人の外国人観光客に会った。私はその数時間前に、山中の小川で罠にかかった1頭の鹿と遭遇していた。冷たい水が流れるその川の中で、鹿は全身を震わせ、出られないでいた。切り取られたばかりのように、角から出血していた。
私は友人と小川に入り、その鹿を土手まで引きずり上げた。数分後、鹿の足に感覚が戻り、立てるようになった。鹿は、ゆっくりと歩いて立ち去った。私は、宮島の鹿は神々からの使いだと信じている。無知なあまり、彼らのメッセージを聞き逃しているのは、私たち人間なのだ。
ああ、鹿たちよ、どうすればいい?
記 AMY CHAVEZ
おお、宮島!日本で最も美しい風景の写真が撮られている地。海に浮かぶ幻想的な鳥居、朱に染まる厳島神社、壮大な弥生(みせん)の山、そして、あの可哀想な鹿たち!
宮島を訪れた者は皆、厳島神社や大鳥居と同じように、鹿のことを覚えているだろう。おそらく鹿のいる風景は、日本でも、前記スポットの写真の次によく撮影されている光景だ。島中にうろうろしている「野生だが人馴れした」2000頭を越える鹿とともに、まさに宮島は世界最大のふれあい動物園と言っても過言ではない。
宮島の鹿はとても有名で、みやげ物屋はどこでも鹿の土産品を売っている。もっとも、バンビのような鹿はとてもかわいいから、誰もが愛さずにはいられない。そして、誰もがぼーっとしている時こそ鹿が盗みを働くチャンスなのだ。鹿はあなたのポケットまっしぐら。
フェリーの港を出て、さてどちらに向かおうかと宮島の観光地図を取り出す観光客の哀れ。すぐ近くで鹿の一群が注意深く物色している。まずは鹿の一匹が自ら観光客に近づこうとする――ご用心、ほら始まった!
鹿は意を決したかのように、静かだが自信満々な様子で観光客の方に闊歩していく。徐々に近づき、やがて――ヒュー!案の定、鹿は観光客の手から地図を奪いとって引き裂いている。
びっくりした観光客は、鹿が始終変わらずに自分と目を合わせながら、黙って地図をむしゃむしゃ食べ、やがて飲み込んでしまうのを落胆した気持ちで見守っている。これはチャーミングな光景だろうか? そしてお次は、観光客がまだ逃げないことに気づいた鹿が、彼のポケットめがけて歩み寄るのだ。
宮島観光協会は、彼らのウェブサイトで、鹿について観光客に注意を呼びかけている。「鹿が紙や布を食べるかもしれません。近づいてくる鹿に注意してください」と。続いて、大文字で「JRの乗車券はお取り替えできません」とも記載している。JRの乗車券が鹿たちの主食の1つであることがわかる。鹿たちがJRのスタッフではないだろうかと、怪しんでしまうが・・・。結局のところ、知る由がない。
鹿は布も食べるというのだから、おそらくJR職員の制服を食べてしまったことがあるのだろう。布を食べることについて、「鹿が身体からはぎとって食べることを決めたあなたのオニューのアルマーニのスーツのお取り替えについては・・・」までは、このウェブサイトにも書かれていない。
宮島において、紙やプラスチックのようにゴミが分別されていないことは、別段驚くことではないと思う。その代わり、分別されていないゴミは、鹿の胃袋――という同じ貯蔵所に入ってしまうだから。<
鹿の胃袋にはあらゆるものが入っている。可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないもの。多くの観光客の手からビニール袋が鹿の胃袋に送り込まれるが、彼らは鹿がそれをがつがつ食べるのを見守るのみ。可哀想な鹿たち。鹿たちの食べ物は「ゴミしかない」のだ。
いったい、何をもって、これらの鹿たちが神鹿(しんろく)、すなわち神の使いであるというのか。どうやら、彼らのメッセージはゴミくずらしい。それに、JRの乗車券。
宮島観光協会のウェブサイトでは、鹿についてこう教えようとしている。「鹿の胃袋は牛のように四つの部屋に分かれている」と。
おお、なんと、鹿たちは四部屋のアパート全部が空っぽになってしまうほどお腹がすいていたに違いない。あるいは、いったん食べてしまってからゴミを分別し、(可燃ゴミ、不燃ゴミ、消化されるもの、消化されないものと)胃袋の四つの部屋に貯蔵する能力が鹿にあるとでも言うのだろうか。
このウェブサイトいわく、木の葉は鹿が消化するには固すぎるそうだ。では、ひっきりなしに日本人観光客の手から与えられるプラスチックごみ(ビニール袋、ペットボトルのラベル、お菓子の包み紙など)を鹿はどうやって消化するというのだろうか。
この観光客の行為にはショックを受けた。今どき、私たち人間が鹿に何を教えているのか。ビニール袋やファーストフードの包み紙を食べ、それでも健康な暮らしができるというのか? 鹿を管理する団体や人々は、いったい何処にいるのだろう?
(鹿が神々から怒りのメッセージを伝えようとしているのか?)危険だからと角のある鹿に近づかないようにと観光客に注意する看板はたくさんあった。しかし、観光客に近づかないようにと鹿に注意する看板は一つもなかった。宮島に滞在すればするほど、私は鹿たちのために、「人間に注意」の看板を建てたい気持ちになった。大鳥居の前には、観光客と一緒にポーズをとるように訓練された一頭の鹿と観光客の写真を撮って稼いでいる写真屋がいた。
その後、私は、脇に麻酔矢をぶらさげていた鹿を見たという一人の外国人観光客に会った。私はその数時間前に、山中の小川で罠にかかった1頭の鹿と遭遇していた。冷たい水が流れるその川の中で、鹿は全身を震わせ、出られないでいた。切り取られたばかりのように、角から出血していた。
私は友人と小川に入り、その鹿を土手まで引きずり上げた。数分後、鹿の足に感覚が戻り、立てるようになった。鹿は、ゆっくりと歩いて立ち去った。私は、宮島の鹿は神々からの使いだと信じている。無知なあまり、彼らのメッセージを聞き逃しているのは、私たち人間なのだ。
札幌円山動物園では、園内のすべてのエゾシカの雄にパイプカット(去勢ではなく、パイプカット)を施しています。
飼育担当の方のお話では、パイプカットの目的は
1)繁殖を調整する
2)季節によっての気性が激しくなるのを防ぐ
の両方だそうです。
パイプカットは 犬猫の手術をなさる獣医師なら可能であるとのこと。
詳細は、動物園勤務の獣医師に相談するとよいとのことでした。
宮島の鹿を救う人道支援の輪
オンライン署名にご協力お願い致します。
財団法人奈良の鹿愛護会
● 怪我をしたシカを救助し、治療をしています。
● シカを収容する施設設備の充実と整備をしています。
●保護育成を呼びかけ、事故防止の看板の設置を行います(音声が流れます)
川崎市動物愛護センター・幼ねこ譲渡嘆願書.pdf



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★6月22日(日) 犬猫里親会
★シェルターの猫たち
★『犬猫救済の輪』
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