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 宮島の鹿は「誰のものなのか」
2008年06月04日 (水) | 編集 |
宮島の鹿は「誰のものなのか」
宮島を観光訪問された方達のブログを訪問してみました。宮島観光に鹿は付き物、切り離せないほど、ブログには鹿、鹿、鹿 が登場してきます。
ところが厳島神社、宮島観光協会のホームページには、鹿の写真や鹿についての記述がほんのわづかしか見当りません。
どちらも不自然ともいえるほど、「鹿の影」を消し去っています。
かたや、春日大社を始め、三嶋大社、金華山、鹿島神宮など、神鹿のいる神社のホームページには、鹿について多くの画像や記述があります。

なぜ厳島神社や宮島観光協会では、不気味なくらい「鹿の影」を消しているのでしょうか。厳島神社は宮島の鹿を「神社と関係ない」と答えたそうですがなぜでしょうか。

その答えは 昭和58年におきた春日大社神鹿による被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)にあるのではないかと思います。

被害第一次訴訟(昭和58.3.25奈良地判)
原告は鹿によって耕作物に被害を受けた奈良公園周辺の農民で、被告は宗教法人春日大社及び財団法人奈良の鹿愛護会である。訴えの内容は、春日大社の鹿は天然記念物指定・被告による飼養により増加し、適正数をはるかに超え、甚大な鹿による農作物の食害が発生したため、その被害額、鹿害防止費用及び弁護士費用の損害賠償を請求したものである。判決は、慰謝料部分の請求以外をほぼ全面的に認容し、遅延賠償金を含めた支払いを命令した。判例は、野生生物の所有者責任についての最初のものとして注目された。


厳島神社や 宮島町観光協会は、鹿が原因で起きるさまざまな被害について、責任が問われることを恐れているのではないでしょうか。
春日大社の訴訟では、野性の鹿を飼養してきた春日大社および愛護会を、鹿の事実上の所有者と判断し、近隣農民への損害賠償が命じられました。
つまり、厳島神社や観光協会は、この判決を通して、「給餌や管理を行えば、他者に被害を及ぼした時に、所有者として賠償責任を負わなければならない」ということを学習したのではないでしょうか。
また、春日大社の訴訟では歴史的に、長年にわたる神社と鹿の関係の深さからも、春日大社の所有物とされ、責任が問われました。
そのため、 厳島神社では意識的に、鹿との関係を表面に出さないようにしているとの推測もできます。

「宮島の鹿」を責任を持って保護管理しようという意識が地元神社、観光協会などに感じられないのは、「保護管理」と共に発生する「所有者としての責任」から逃れるためだと考えられます。
さらに言えば、街中から山に帰し野性に戻せば、文字通り、名実どおり「野性鹿」となります。そして、神社、観光協会共に鹿に対する責任から逃れることができるのです。鹿は本来、野性ではあっても、街中にいて、鹿せんべいを売り、観光資源となっている限り、春日大社の判例のように「所有者としての責任」が問われるからです。

宮島の鹿について「所有者」を奈良の事例を参考に考えると、次の点が判断の基準になると思います。
1)一時、激減した鹿を適正数を超えるまで増やしたのは誰か?
2)歴史的に鹿と深いかかわりを持ち、街中への鹿の常在を導いたのは誰か?

今、 宮島の鹿が誰のものなのかを 法的にはっきりさせ、誰が責任を持って保護していくのかが問われているのではないでしょうか。






宮島の鹿を救う人道支援の輪

オンライン署名にご協力お願い致します。



●高崎山のサル、避妊措置で(ホルモン剤を埋め込むインプラント法の手術・避妊効果は三―四年)10年かけて現在の約千三百匹から約八百匹まで減らす計画を明らかにした
大分のニュース
[2008年05月27日 09:50]
http://www.oita-press.co.jp/localNews/2008_12118495515.html



●札幌円山動物園では、園内のすべてのエゾシカの雄にパイプカット(去勢ではなく、パイプカット)を施しています。

飼育担当の方のお話では、パイプカットの目的は
1)繁殖を調整する
2)季節によっての気性が激しくなるのを防ぐ
の両方だそうです。

パイプカットは 犬猫の手術をなさる獣医師なら可能であるとのこと。
詳細は、動物園勤務の獣医師に相談するとよいとのことでした。



財団法人奈良の鹿愛護会 
怪我をしたシカを救助し、治療をしています。
シカを収容する施設設備の充実と整備をしています。
保護育成を呼びかけ、事故防止の看板の設置を行います(音声が流れます)  




川崎市動物愛護センター・幼ねこ譲渡嘆願書.pdf

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